平成30年の合格発表も終わり、結果は出た。 今年、電験三種に合格した人はどうするべきか?
平成30年の電験三種の合格発表も終わり、結果は出た。
合否は、電気技術者試験センターのHPから確認できる。
ちなみに、各科目の合格点は以下のとおりだ。
理論科目 55 点
電力科目 55 点
機械科目 55 点
法規科目 51 点
法規だけが 51 点 と低くなっている。
残念ながら「不合格」だった人 や「科目合格」だけの人は、早速来年へ向けて勉強を始めてほしい。
電験三種に合格したあとは?
見事「合格」を勝ち取った人は、喜びを噛みしめていることだろう。
だが、いつまでものんびり過ごしていては駄目だ。
「合格」を勝ち取った人も、次のステップに向けて動き出してほしい。
厳しいことを言うようだが、電験三種合格はゴールではない、単なる通過点だ。
合格に浮かれるのもいいが、ずっと浮かれたままではいけない。
電験を取得した人の多くは、電気主任技術者に任命されると思う。
未経験でもなれるが、電気主任の技量は経験が物を言う。
しかし、経験が足りない者はどうしたらいいか?
足りない経験を補うには、やはり勉強しかないだろう。
もちろん経験に勝るものはないとは思うが、勉強しないよりは したほうが、はるかに良い。
電気主任は、何事もなければ平穏な毎日を過ごせるが、
何かトラブルが起こったときに、真価が問われる。
トラブルは、実際に遭遇してみないとその対処法はわからないものだが、
電気設備のトラブル事例の載った本は多く発売されている。
経験がない以上、前例から学ぶしかない。
大いに前例から学ぶべきだ。
電気主任に任命されない者は?
当面電気主任になる予定はない、という人も多いと思う。
その人たちは、今後どうするか考えているだろうか?
中には、電験二種を目指す人もいるだろう。
しかし、二種は難しい。
ぎりぎり三種に合格したような人には、無理に二種受験は勧めない。
大量の時間を費やして、何年たっても合格できなければ、時間の無駄に終わる。
電験二種は無理だが、電験の知識を生かして何か資格をとりたいという人には『エネルギー管理士』を勧める。
『エネルギー管理士』の試験は、「熱分野」と「電気分野」の2種類あるが、「電気分野」の試験は、電験三種と出題範囲が、かなり重なっている。
電験の知識が生かせる試験、と言えるだろう。
ただし、電験三種よりは少し難しい。
電験の知識だけで合格することはできない、そのことは覚悟しておく必要がある。
『エネルギー管理士』の勉強をして合格できれば、電験二種への道も開けるかもしれない。
興味のある人は、過去問を見てみるといいだろう。
合格後に進む道は?
・電気主任に就任し、その道に精進する
・資格を生かして転職する
・さらに他の資格取得を目指す
合格した人には、他にも色々な道があると思う。
しかし電験三種に合格しただけで満足しているようでは、明るい未来は望めない。
ぜひステップアップを目指して頑張ってほしい。