電験三種 本気で合格したい人へ

電験教育従事者が綴る合格へのメモ

理論で確実に点を取る方法 (電験三種)

電験三種の試験は、年2回実施

2022年度から電験三種の試験は年に2回実施されている。

 これは 電験三種の資格保持者不足に対応して、資格保持者を増やすのが目的だ。

近年、自然エネルギーを利用した発電所が盛んに建設されており、具体的に言うと 太陽光エネルギー発電所などである。

これは、 CO2削減を目指し 自然エネルギーを利用した発電所を増やそうという国の政策のおかげでもある。
太陽光発電所が新たに設置されると そこには電気主任技術者が必要になる。

しかし、現状の有資格者はこの施設に対して足りていないので、電験3種の資格保持者を増やすことが急務のようだ。

試験内容の変化

前置きが長くなってしまったが、試験が 年2回実施されることにより 出題内容が大きく変わった。

それは理論科目では、過去問と同じ問題が出題されるようになったことだ。

2022年以前は、同じ問題が出題されることはなかったが、試験が 年2回になったことで出題傾向が変更になった。

 

「過去問と同じ問題が出題されるのなら、過去10年分の過去問題集をひたすら解けば、確実に 得点アップが見込める。」
そう思った人も、多いのではないだろうか?

でも残念ながら、その方法では得点アップは見込めない。

 なぜなら『過去10年分より以前の試験問題』が出題されているからだ。

 

試験センターとしても、 さすがに過去10年以内に出題された問題は、再度出題しないだろう。 
出題されるのは過去10年分より以前の問題になる。

10年分より以前の過去問題が出題される

なぜ 10年分より以前の問題が出題されるのか?と言うと、 試験センターの立場に立って考えてみるとわかるだろう。

受験者が勉強に使用する 問題集は、ほとんどが 『過去10年分の過去問題集』だからだ。

電気書院オーム社など各出版社が毎年発売する過去問題集は『過去10年分』で、ほとんどの受験者は、この問題集を使って勉強をする。

それを見越して、過去10年分より前の試験問題を出題しているのだろう 。

過去10年分の問題しか勉強してない 受験者にとっては、それより以前の試験問題が出題されたとしても、試験問題が使い回されていることに気がつかない。

では、これに対応するために、どの問題集を勉強すればいいのか?

実は過去10年分より以前の過去問題集は、あまり発売されていない。

強いてあげるなら、電気書院の【理論の15年間(電験3種過去問マスター)】ぐらいだろう。


 理論の15年間(電験3種過去問マスター)

 

使用すべき過去問題集は?

そう思っていたのだが、 つい最近【誰でもわかる電験参考書研究会】から、1999~2012年の14年分の試験問題を収録した過去問題集が発売になった。

この問題集の説明を見てみると、 試験が年2回になり理論では過去問と同じ問題が出題されることに対応してこの問題集を発売したようだ。


誰でもわかる もっと!過去問題集「理論」1999~2012 

電気書院のものも悪くはないが、過去10年分より以前の問題は 5年分しか掲載されていない。

それに比べ【誰でもわかる電験参考書研究会】の過去問題集は 過去10年分より以前の問題が14年分も 掲載されている。

このことからも、どちらを選んだら良いかは明白だ。 

 

理論を受験する人は、 過去10年分より以前の過去問題集を使用して、得点の底上げを狙うのがいいだろう。