何かと話題の「誰でもわかる電験参考書」をレビューしてみよう。
各科目のページ数と価格/著者
出版社:誰でもわかる電験参考書研究会
著者:誰でもわかる電験参考書研究会
誰でもわかる電験参考書研究会 の出版書籍は電験関連の電子書籍に限られているようだ。
ある意味、電験に特化していると言える。
目次
出版社の紹介文
以下、出版社の紹介文を引用する
「電気の専門家には、電気初心者の気持ちはわからない」というのが、多くの参考書を読んで出た結論です。
電気の専門家は 長年にわたって電気の勉強をしているので、自分が電気初心者だった頃の記憶はすでにありません。
ゆえに、電気初心者にとって何が難しいのか、何が理解できないのか ということは わからないのです。
当時電験三種の勉強をしていた私は、『 なぜ一冊ですべて理解できる参考書が売られていないのか? 』 と、歯がゆい気持ちで勉強をしていました。
現在、どの電験参考書を見ても、電気初心者がこれ一冊だけで理解できると思える内容のものは ほとんど見当たりません。
そこで、電気初心者が一冊だけで理解できる参考書がないのであれば、自分で作ってしまえばいいのでは、という考えに至りました。
もし、各科目ごとに一冊だけで理解できる参考書があれば、今後電験を目指す人たちが難しい参考書で悩む必要がなくなり、今よりも楽に勉強が進められるのでは、と思い 「誰でもわかる電験参考書」 の作成を決意しました。
これから電験三種の勉強を始める人
数学の基礎知識に自信の無い人
市販の電験参考書が難しくて良くわからない、と感じている人
1冊だけでは理解できず、何冊も参考書を買ってしまった人
また、電験の勉強を始めたものの、途中で挫折してしまった人
それらの人に向けて
誰が読んでもわかりやすく、
誰が読んでも理解しやすいように作られた電験参考書を販売しています。
「電気の専門家には、電気初心者の気持ちはわからない」
確かに、一般的な参考書は難しいものが多く、理解しにくい部分も多い。
それは、初心者の気持ちがわからない専門家が執筆しているせいだ、という文言も納得できる。
分からない人の気持ちがわかる人間が参考書を作れば、初心者に寄り添う内容になるのだろう。
誰でもわかる電験参考書シリーズの構成
参考書の構成は次のようになっている。
公式・法則の説明
↓
簡単な例題
↓
過去問を使った例題
もしくは、
公式・法則の説明
↓
過去問を使った例題
構成としては、オーソドックスなタイプだ。
例題は過去問を使用したものが多いが、解説が詳しく、また式の途中経過などもしっかり書かれているのでとてもわかりやすい。
誰でもわかる電験参考書の内容について
文系出身の電気初心者をターゲットにした内容になっている。
ただし電気初心者とは言っても、まったくの初心者ではなく、あくまでも二種電気工事士取得レベルになる。
全くの初心者の場合は、入門書である「電験超入門」も用意されているので、そちらを読んでから参考書の勉強へと進むのもいいだろう。
ホームページにも書かれているが、
著者自身が文系出身のため電験取得に苦労をして、その経験を生かして文系出身者でもつまずくことなく勉強が進められるようにと配慮して作られた参考書になっている。
たしかに以前は、電気科卒レベルの者を対象にした参考書しかなかったので、文系出身者を対象にした誰でもわかる電験参考書は画期的な一冊と言える。
それまでは電気科卒レベルの者しか受験しなかった電験だが、時代の流れで、色々な経歴の者も受験するようになってきた。
つまり時代に合わせた参考書になる。
余談になるが、誰でもわかる電験参考書に続いて、TACの「みんなが欲しかった」も文系出身者に寄せた参考書と言えるだろう。
今後は、この流れを受けた参考書(文系出身者向けの参考書)が、売れ筋になるのではないか。
電気初心者がターゲットになるが、初歩的なことだけでなく、電験三種の内容はほぼ網羅しているので、これ一冊だけで十分な参考書と言ってもいいだろう。
参考書のレベル
初心者~中級者まで、広く対応した内容。
電気にあまり自信が無い・・・・と言う人には、おすすめできるシリーズだ。
改訂について
更新頻度について問い合わせてみたところ、参考書の内容は毎年の試験問題を考慮して、ほぼ毎年改訂を行っているとのこと。
なので、あまり改訂を行わない古臭い参考書に比べると、信頼できる。
試験では、毎年のように新しい問題が出題されるので、その内容を取り入れているそうだ。
例題(問題)の数
例題の数はそこそこあるが、それほど多いとは言えない。
なので 過去問題集を購入して補う必要がある。
とは言え、他の参考書でも「例題の数は多いが解説が不十分」というケースがほととんどなので、どの参考書を購入しても過去問題集は必要になるだろう。
アマゾンレビュー
アマゾンで発売しているものは、以下のものになる。
「誰でもわかる電験超入門」
「電験三種 合格(サポート)マニュアル」
「科目別過去問題集」
また最近では、過去10年以前の過去問を収録した「誰でもわかる もっと!過去問題集」も発売している。
レビューは「誰でもわかる電験超入門」のものを抜粋する。
「誰でもわかる電験超入門」
文系の方や電気初心者の方が初めに読むならこの本をオススメします。
先生と生徒の対話形式になっており、なぜこうなるかというところを先生がわかりやすく教えてくれます。
勉強するという点では内容が少ないので、本格的に勉強するという方や、電気の知識がある程度ある方はそんなこと知ってるよって思うかもしれません。
ですがこの本は他の参考書では書いてないような、基本的な部分がなぜこうなるかという点を書いてくれているので参考になりました。
このシリーズの理論が欲しかったのですが、まずは解説がどの程度易しいのか試しに買ってみました。
内容としては、用語や公式の解説を会話形式でわかりやすく説明しています。
電験を今すぐとるぞ!っていうより、先々取ろうかな~っていうあまり電気の知識のない人が、まず読んでみると良いと思います。電気はどのように起こるかなど初めて知りました(笑)
また誰でもわかる電験3種 理論も買ったのですが、そちらもなかなかわかりやすく、全くの初心者にはお勧めです。
ぶっちゃけこちらを買わずにそちらから先に購入しても問題ないと思います。
私は最初みんなが欲しかった~理論を購入したのですがそちらで挫折し、追加購入しました。(1次方程式の計算の仕方など数学も易しくフォローされています)
対話形式に説明されているので中学レベルの電気しか学んだことがない人間でもスッと頭に入る。
実際に電験三種を受けるとなるとより難しい参考書が必要になるだろうが、入門書としてはかなり出来がよく初学者におすすめできる。
気軽に読めます。ただ、この著者のはすべてダウンロードなので理論を自分で印刷すると相当なお金がかかります。私は理論を購入しましたが700ページになります。これをカラー印刷するとかなりのお金がかかります。もし、コンビニで印刷すれば3万五千円もかかります。内容が良いだけに書籍販売がないのは残念です。私はこのダウンロード版と電験数学のダウンロード版を購入して(理論も購入したが)後はここから購入するのを断念しました。
これだけシリーズ、完全マスター
いろいろ買ってみたけど
これ程わかりやすい参考書は絶対ない
電験の勉強がわからず何時間も悩んでストレス感じるなら早く買った方がいい
すぐにもとがとれる
平易な表現で書かれていて、理解しやすかったです。
電験3種の勉強のとっかかりのテキストに、最適ですね。
概ね、わかりやすいとの意見が多いようだ。
やはり、電気初心者が読んでも理解しやすい内容のようだ。
ただ全ページ印刷するとなると、印刷代がかかる。
電子書籍のまま利用するのがベターではないだろうか。
結論
電子書籍しか出版していないという点では、好みが別れるところでもあるが、
文系出身者、または電気に自信がないという者には、間違いなくお勧めできる内容のシリーズ参考書だ。
これなら、独学でも合格を狙えると思う。
本当に電気に自信がないという者は、「誰でもわかる電験超入門」という入門書も販売されているので、まずはそれから試してみるのも良い。
「理論」~「法規」4科目の参考書は、誰でもわかる電験参考書研究会のホームページから購入できる。
こちらのホームページにも、参考書への多くのレビューが投稿されているので、読んでみれば購入の参考になるだろう。
今のところ、初心者 ~ 初・中級者までの参考書としては「誰でもわかる電験参考書」が、最もわかりやすい参考書といえる。
電気について自信がない人に、お勧めする。
その他の参考書については、以下のページで紹介しているので参考にして欲しい。