電験三種に合格するためには電験参考書が必要だが、同じぐらい重要なものとして過去問題集がある。
参考書で基本を身につけた後は、過去問の勉強に移る必要がある。
参考書の内容を理解しただけで勉強が終わりだと思ったら、決してそんなことはない。
参考書を理解した時点で、やっと勉強の半分に到達したくらいだろう。
参考書での勉強は準備運動のようなもので、勉強のメインは過去問(問題)を解くところにある。
参考書と過去問題集
一つ注意しなければならない点は、参考書を読んで理解しただけでは、残念ながら過去問は解けないということだ。
なぜなら、参考書は基本的なことを勉強するもの、過去問題集はその基本を踏まえてそれを応用するものだからだ。
参考書は基礎編、
過去問題集は応用編、と言えるだろう。
もちろん、基礎がしっかり出来ていなければ応用編に進むことはできないので
参考書をきっちり読み込むことも重要になる。
おすすめの電験三種過去問題集
おすすめの電験三種過去問題集を紹介していこう。
1位
電験三種誰でもわかる過去問題集 (誰でもわかる電験参考書研究会)
本書は、今ある過去問題集の中で最も分かりやすい解説ではないだろうか。
とにかく過去問の解説が詳しく、また計算問題などの途中式がきっちり書かれているのでわかりやすい。
電気や数学に精通しているものは悩むことはないだろうが、多くの受験者は数学式の解き方に頭を悩ませていると聞く。
計算式の途中が省略されていると、そこでつまずいて勉強が進まなくなる受験者も多いようだが、この過去問題集ではそれがほぼなくなる。
時間は有限なので、悩んでいる時間が多いほど勉強時間は削られていくことになる。
悩む時間が大幅に短縮されるこのメリットはとても大きいと思う。
誰でもわかる電験参考書研究会では電子書籍の販売になるが、そのことを踏まえても最もお勧めできる過去問題集だろう 。
やや蛇足になるが、図解が多く他社と違ってフルカラーなので、その点も理解しやすい要因の一つだろう。
2位
みんなが欲しかった! 電験三種の10年過去問題集 (TAC)
その次にお勧めする過去問題集が、TAC のみんなが欲しかったシリーズの過去問題集になる。
これも比較的分かりやすい解説がなされている過去問題集の一つだ。
本書の功績としては、科目ごとに切り離せる分冊としたことにある。
それまでの過去問題集は「電話帳」と呼ばれるぐらい分厚い一冊で、持ち運ぶのには大変苦労したものだが、分冊とすることで必要な科目の問題集だけ持ち運ぶことができる。
これ以降、電気書院の過去問題集も TAC にならって分冊形式となった。
電子書籍はどうしても嫌だという人は、こちらを使用するといいだろう。
3位
電験3種過去問題集(電気書院)
こちらは電気関係書籍の老舗、電気書院から販売されている過去問題集になる。
5年ほど前までは電気書院かオーム社の過去問題集しかなかったが、今では誰でもわかるやTACなどもあるので今では選択肢も広がった。
こちらの過去問題集は上記二つのものに比べると、ややレベルの高い内容となっている。
上記二つは電気が苦手な人が読んでも理解できるものだったのに比べ、こちらは電気を専門に学んだ人に向けた解説になっている。
したがって、ある程度自信のある人はこちらを使っても問題はないだろう。
電気書院のものも、今では科目ごとの分冊版となったので使い勝手が良くなった。
またページのレイアウトとして、左側に問題、右側に解答解説を載せている点は、見やすくて良い。
過去問題集選びのポイント
そもそも、何のために過去問題集を購入するのか?
もちろん、過去問演習を通じて、問題を解く力をつけることにあると思うが、
解説を読んで理解できなければ、何の意味もない。
そう考えると、解説の充実度、解説量の多さ、それが一番のポイントになると思うが、
解説の充実度・多さを考えると、電験三種 誰でもわかる過去問題集をお薦めする。