電験三種合格を目指して勉強する者は、過去10年分の過去問題集を使って勉強していると思うが、過去10年分を解いてみると、年によって難易度に差があることに気が付くだろう。
たしかに、電験は年によって難易度の差が大きい。
電気書院の過去問題集には、過去10年分の合格率と合格者数の推移が載っているが、
この推移からは、合格率の高い年もあれば低い年もある、ということが見て取れる。
合格率の高い年は、合格者数が多く
合格率の低い年は、合格者数が少ない
合格率の高い年(合格者数の多い年)に受験した者は幸運と言えるだろう。
その年に受験していれば、合格しやすいということを意味している。
電験三種・合格率推移のグラフ
合格率と合格者数の推移のグラフを見ると、試験センター側で合格者数の調整を行っていることが推測される。
合格ラインが60点以上と決められているわけではなく、概ね50~60点の間にある。
合格ライン(合格基準点)は、試験センター側で自由に決められる・・・
つまり、合格者数の調整は自由にできるということだ。
合格者数を増やしたければ、合格ラインを下げる
減らしたければ、合格ラインを上げる
合格率、合格者数推移のグラフを見ると、極端に合格率の高い年の翌年は、合格率が低くなっている。
また、その逆に極端に合格率の低い年の翌年は、合格率が高くなっている。
概ね、このような傾向があることが読み取れる。
このグラフを利用すれば、合格率の高い年を選んで受験することも可能になる。
つまり、極端に合格率の低い年の翌年を狙って受験すれば、合格の可能性は上がる・・・・・
理屈で言えばそういうことになるが、電験は受験を決意したときに受験するのが一番いいと思うので、「来年は合格率が低そうだから受験は控えよう」ということも、あまり現実的ではない。
合格率の推移から受験科目を選ぶ
ただし、合格率の推移を利用して、受験科目を選ぶことは可能だ。
例えば・・・
合格率の推移のグラフを見ると、来年は理論科目と法規科目の合格率が高くなりそうだから、この2科目を受験しよう。
または、来年の法規科目の合格率は低くなることが予想されるから、それ以外の科目を受験しよう。
このように、合格率の推移から受験科目を決定することもできる。
ただし、残念ながらこれができるのは、新たに電験三種を受験する人だけだ。
すでに科目合格している人は、すべての科目の中から受験科目を選ぶことはできない。
まだ合格していない科目を受験する、という選択肢しかないからだ。
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