2021年の電験三種の合格発表も終わり、喜ぶ人、泣く人、色々だと思う。
去年(2020)の試験結果発表では、
4科目の合格基準点が全て60点だったことには少々驚いたが、
今年(2021)も4科目の合格基準点が全て60点だった。
だが、今年の合格者数を見て、腑に落ちた。
電験三種の合格者数
今年の合格者数は、約4300人と例年に比べると多い。
この4年間の合格者数の推移をみると、
試験センター側としては、合格者数を4000人前後にとどめたいようだ。
もし、今年の合格ボーダーラインを下げてしまえば、合格者数は4500人以上となり、
例年と比べると、かなり多くの電気主任技術者が誕生してしまう。
去年の合格者数は3836人だが、これもほぼ4000人と言える。
年度 |
受験申込者 |
受験者 |
合格者 |
平成30年度 |
61,941 |
42,976 |
3,918 |
令和元年度 |
59,234 |
41,543 |
3,879 |
令和2年度 |
55,406 |
39,010 |
3,836 |
令和3年度 |
53,685 |
37,765 |
4,357 |
今年の「理論」は少々難しかったので、
理論は合格点が下がるかと思っていたが下がらなかった・・・
これは、合格点が60点でも、
合格者数がすでに4000人を超えているからだ。
ただ、科目別の合格率を見ると
理論が10.4%
電力が32.6%
機械が22.8%
法規が24.1%
となっている。(※合格率は4科目合格を含む)
これを見ると、科目ごとの合格率には、かなりの不公平さを感じる。
今年「電力」を受験した人はラッキーだったといえるが、
今年「理論」を受験した人にとっては、アンラッキーだった。
とくに、今年が3年目で理論を受験した人には、
「お気の毒さまでした」としか言うほかはない。
去年(2020)の理論の科目合格率は24.6%と高かったから、たぶんその反動だろう。
(難しい年の翌年は易しくなる、
また、易しい年の翌年は難しくなる傾向にある)
2020年の合格基準点
ちなみに、去年の科目合格率は以下のようになる。(2020年)
理論 |
24.6% |
電力 |
17.7% |
機械 |
11.4% |
法規 |
21.3% |
それにしても、2021年の「電力」の科目合格率32.6%は、かなり高い。
理論の科目合格率10.4%と比べると、差がありすぎる・・・
2020 電験三種の試験は年2回
来年(2022年)から、電験三種の試験は、年2回になることが公表されているが、今のところ、日程については発表されていない。
今年の試験結果が発表されたのだから、そろそろ来年の試験日程についても発表してほしいものだが・・・
参考書選びで悩んでいる人は、以下の記事を参考にするのも良いだろう。