電験三種 本気で合格したい人へ

電験教育従事者が綴る合格へのメモ

電験三種 徹底解説テキスト レビュー

電験三種の老舗的参考書である「徹底解説テキスト シリーズ」についてレビューをしてみよう。

 

 

 

 

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目次 

 

 

各科目のページ数と価格/著者

 

  ページ数 定価 著者
理論 368ページ ¥2,640 電験三種
教育研究会 編
電力 368ページ ¥2,860 電験三種
教育研究会 編
機械 416ページ ¥3,080 電験三種
教育研究会 編
法規 256ページ ¥2,530 電験三種
教育研究会 編

 

出版社:実教出版

発行日:2019年09月01日 (最新版の発行日)

著者: 電験三種教育研究会編

 

 

出版社の紹介文

以下、出版社の紹介文を引用する

 

豊富な例題と丁寧な解説による電験三種受験の決定版!!

 

● 学習内容を身に付けるのに効果的な例題210問

 

● 重要な公式や用語などを覚えるのに役立つ「語呂合わせ」

 

● 解説内容の理解を助ける多彩なイラストや図

 

● 実力だめしにもってこいの豊富な章末問題156問

 

 

徹底解説テキスト シリーズの構成

 

章の最初にPoint(重要項目)が載せられていて、その後の流れは次のようになる

 

公式・法則の説明

 ↓

簡単な例題

 

 

公式・法則の説明

 ↓

簡単な例題

 ・

 ・

 ・

 ↓

章末問題

 

  

まず公式・法則の説明があり、そのあとに公式・法則を使った簡単な例題を解く。

そして、公式を覚えやすくするための語呂合わせが挟まれている。

この流れは読みやすい。

 

他の参考書にあるように、まず例題から始まるパターンは、読みにくく感じるが、この流れは良い。

 

 

徹底解説テキストの内容について

公式の語呂合わせは、使えるもの(覚えやすいもの)もあるが、そうでないものもあるので、自分が気に入った語呂合わせだけを活用するといいだろう。

また、語呂合わせにはイラストも一緒に載っていて、イメージとして覚えられるので良い。

覚えにくい公式をなんとか覚えやすくしようという努力は好感が持てる。

  

このシリーズは2色刷りなので、「みんなが欲しかった」「誰でもわかる」に比べると、やや見劣りがする。

また、ページいっぱいに公式や文章が書かれているので、やや見にくい印象もあるが、図解は多いので問題はない。

 もっとスペースを多くとって、ゆったりとした作りにすれば見やすくなると思うのだが、残念ながらそうなっていない。

  

公式・法則の解説はかなりわかりやすく、初級者・初心者 に向いている。

 

ただ、解説はわかりやすいのだが、昔からある参考書なので、最近の試験傾向には沿っていない部分もある

そろそろ、大きく改訂をする時期 が来ているのだろう。

 

アマゾンレビュー

毎年のように新版を出版するので、最新版についてのレビューはまだない。

したがって、ここで紹介するものは最新版のレビューではないが、参考書のほぼ内容は変わらないので、問題はないだろう。

 

f:id:denken3net:20200126093011p:plain  (理論)

 

以下、アマゾンのレビューを一部見てみよう。 

 

ビル管や2種電気工事士等の資格を持っています。
3種も取ろうと思いこのテキストを購入し勉強を始めましたが公式がやたらと多くたんたんと進むので理解が追い付かないし頭に入ってこないです。

 

電気の知識が前提で当たり前のように複雑な交流回路の図が出てきたりするので文系の方はこのテキストをやると覚えようとする前にダレてきます。


例題の計算問題は解説が詳しく乗っていますが所々なんでこうなるのか分からない部分があって理解まで時間がかかります。
なので文系や電気知識が乏しい方は別の参考書を選んで購入することをお勧めします。

 

章末問題、良かった気がします。
が、私の中では交流回路での何題かの章末問題の解説をもう少し詳しく解説して欲しかった問題がありました。

 

この徹底解説テキストで全科目勉強しました。
4ヶ月半の期間で420時間ほどの勉強で、
電気素人の人間でも一発合格できました。

 

他のこれだけシリーズなどと比べることはできませんが、例題がちゃんとあり、各章に章末問題があるので問題を解いて覚えるタイプの方にはピッタリだと思います。

 

語呂合わせが多いですが苦手な僕でも気にならない程度でした。語呂合わせ好きにはもってこいでしょう。
シンプルかつ解説もちゃんとしています。

 

 

  f:id:denken3net:20200102151641j:plain

 

この1冊で十分合格点を取ることができます。
迷うならこの1冊でいいと思います。
例題があり、各章に章末問題があるので、問題を解いて覚えるタイプの方にはピッタリだと思います。


語呂合わせが多いですが苦手な僕でも気にならない程度でした。
シンプルかつ解説がちゃんとあるので安心です。

 

このテキストをメインに使用して理論の科目合格できました。
過去問題集や他のテキストも使用しましたが、そこで理解できないことは、ほぼこのテキストに書いてありました。


内容が濃いから全部覚える必要はないので、過去問と照らして選択する作業をしなければならないが、それが出来るならば良い本だと思います。
練習問題も充実しています。


語呂合わせが豊富ですが使えるのは少ないです。

 

演習問題が豊富で、例題や章末問題は過去問から採っているものが多いようです。


他の方も書かれていますが、章末問題の解説が少なく、わかりづらい部分もあると感じました。

 

やはり、評価は良いものと悪いものに分かれるが、概ね評判はいいのではないか。

語呂合わせも好みがあると思うので、気に入る人もいればそうでない人もいる。

章末問題の解説がわかりにくいという意見も多いようだ。

 

 

改訂について

アマゾンの商品ページを見てみるとわかるが、

「徹底解説テキス」で検索すると、平成30年度試験版平成31年試験版 令和2年度試験版・・・・、と毎年テキストを新しくしていることがわかる。

毎年改訂はされているが、内容に大きな違いはない。

これはたぶん、毎年新版を出すのは売るための戦略なのだろうと思う。

しかし、全く改訂をしない他の参考書に比べれば良い。

 

f:id:denken3net:20200102151736j:plain

 

例題(問題)の数

章末問題は、問題数が多くて良い。

しかし、解説は少なくわかりにくいところもある。

問題の解説をもっと詳しく載せるべきだろう。

解説を多くするとページ数が増えるので、出版社として嫌がる傾向にあるかもしれないが、受験者としては詳しい解説のほうが嬉しいと思う。

その辺は、もっと受験者に寄り添ってもいいのではないだろうか。

   

 

結論

字が小さくページいっぱいにビッシリと書かれている。

二色刷りのため、他の参考書に比べると見劣りする。

章末問題は豊富だが、解説が詳しくない。

 

など、いくつか難点はあるが、

説明・解説が詳しく、また必要なところはほぼ網羅されているので、これ一冊(このシリーズだけ)で十分と言える内容だと思う。

また、語呂合わせは賛否両論あるものの、語呂合わせを載せているという点は評価できる。

比較的 初心者・初級者にもおすすめできる内容と言えるだろう。