この時期は、オーム社 や 電気書院、TACなど各出版社から新年度の電験過去問題集が発売される。
どの過去問題集が優れているかは、ここで論じるつもりはないが。
最初は解けなくて当たり前
今回は、電気が苦手な電気初心者に向けた勉強法の話になる
電気初心者も参考書(テキスト)を読んだ後は、過去問を解き始めると思うが、最初は解けないだろう。
参考書を軽く理解した程度では、解けないのも当然だ。
電気初心者が参考書を読んだだけで過去問が解けるのなら、皆苦労はしない。
もしそうならば、電験三種は誰でも合格できる簡単な資格に分類されるだろう。
私は、「初見の過去問が解けなくても気にすることはない」と言いたい。
初めて見る問題は解けなくて当たり前、これから数多く、回数多く解いて理解していけばいいのだから。
電験過去問題集の勉強法
ところで、電気初心者が問題集を開いていきなり過去問を解く、これ自体間違っている。
例えば参考書を使って勉強する場合、みな参考書をどう使うか。
最初はもちろん「参考書を読む」、これから始めるだろう。
では、過去問題集はどう使う?
問題を解く?
もちろん普通の人にとっては、それが正解だが、
電気初心者にとっては、不正解だ。
では、正解は何なのか・・・・?
「過去問題集を読む」
これが正解だ。
電気初心者にとっては、問題集も電験参考書と同様に読むのが正しい。
まず問題を読む。
きっと分からないだろうから、すぐに解説を読む。
1回解説を読んだだけで理解できなければ、もう一度読む。
まだわからなければ、さらにもう一度読む。
このとき参考書の該当する箇所を見ながら読めば、さらに理解は深まる。
もし、3回読んでもわからず、参考書を参照してもわからなければ、とりあえずとばして、次の問題に進むといいだろう。
「問題集を読む」理由は
「問題集を読む」とは言っても、その理由を理解していないと駄目だ。
問題は解き方を知らなければ解けない、
つまり、まず「問題と解説を読む、そして解き方を覚える」ということだ。
解き方を覚えずに、答えだけを覚えて満足してしまう人がいるが、それは間違いなので気をつけて欲しい。
過去問題集を読むのは「解き方を覚えるため」、
ということを意識して読み進めていこう。
電験過去問題集は読むもの
そもそも、問題 (過去問) は解かなくてはいけない、これは 単なる思い込みだ。
電験過去問題集は解くもの・・・×
電験過去問題集は読むもの・・・○
最初は考えてもどうせわからないから さっさと解説を読んでしまったほうが良い、ということだ。
わからないものはわからない、いくら考えても時間の無駄
「下手の考え休むに似たり」という言い回しもある。
まず、過去問題集の1周目は読む
そして、2周目から解き始める。
2周目も、わからなかったら、すぐに解説を見たほうがいい。
非常識なことをしたほうがいい場合もある
「問題集は問題を解くもの」これは、普通の人の常識だ。
電気が得意な人にとっては、問題集は解くもの。
しかし、電気初心者にとって、問題集は読むもの (1周目に限るが)
そもそも、電気初心者が電験合格を目指す、これ自体が 非常識なことである。
非常識なことを目指している人間が、常識的なことをやって合格できるわけはない、
非常識とも思えることを実践していかなければ、合格することは難しいだろう。