「電験の試験には応用力が必要だから、応用力を身につける必要がある」
このようなことを聞いたことはないだろうか?
「応用力を身につけろ」と言われても、「具体的には、どうすればいい?」と思うだろう。
あるサイトでは、「応用力を身につける必要がある」と書いてあるものの、具体的にどうしたらいいか書かれていない。
また、別のサイトでは、「応用力をつけるためには、基本をしっかり身につけること」と書かれていた。
でもこれは、少しおかしくないだろうか?
基本は基本、応用は応用、別物ではないか。
基本をしっかり身につけるだけで応用力が身につくのなら、「応用力を身につけろ」と、わざわざ言う必要もない。
しかし、「応用力を身につける」
確かにその必要はあるだろう。
試験では、基本的な問題は出題されず、応用力を試される問題が多く出題されるからだ。
「応用力」が身につく勉強法は?
試験では、毎年趣向を凝らした新たな応用問題が出題される。
どんな問題が出題されるかは、予測はできない。
予測ができないものに対して、予め対策を立てるのは不可能だろう。
だからこそ「応用力をつける」必要があるのだ。
私が思うに、過去問10年分を何度も解いていれば、自然と応用力は身につく。
もちろん、解答解説を丸暗記で覚えるだけの勉強法では応用力はつかないが、問題の解き方をきちんと理解して解いているのであれば、それで十分だ。
過去問自体が ほとんど応用問題なのだから、その応用問題を頻繁に解いていれば、自然と応用力は身につくというものだ。
「応用力を身につけろ」と言われても、あわてる必要はない。
過去問さえしっかり勉強しておけば、自然と応用力はついてくる。
過去問を学習しろとは言ったが、解答解説を丸暗記するだけでは、応用力は身につかない。
真に問題を理解し、解き方を理解する。
「よくわからないけれど、とりあえず覚えておこう」という勉強法では応用力を身につけることはできない。
基本的な理屈がわかっていれば、ほとんどの問題は理解できるはずだ。
もし基本的な理屈がわかっていなければ、勉強そのものも楽しくないはずだ。
そう考えると、基本をしっかりと理解することが応用力につながる、というのもある意味正解なのだろう。
基本的な理屈は、電験参考書を繰り返し読めば頭に入る。
参考書を読んでもわからないのであれば、その参考書が悪いのかもしれない。