電験三種 本気で合格したい人へ

電験教育従事者が綴る合格へのメモ

電験三種の過去問題集は・・・購入すべきか?

受験勉強のために必要な物の1つに、電験三種の過去問題集が挙げられ、

問題集はオーム社電気書院、TACなど、その他色々なところから発売されている。

電験三種を受験しようとする者は、たぶんこのうちのどれかを買うだろう。

 

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問題集はおすすめできるもの、そうでないものと色々とあるが、ここではそのことには触れない。

知っている人も多くいるとは思うが、最近では、電験三種の過去問を解説するサイトがいくつか存在する。

もちろん、大して役に立たないサイトもあるが、かなり詳しく解説しているものもある。

詳しく解説しているサイトを見ると、「もしかしたら、電験三種の過去問題集を買う必要はないのではないか?」とさえ思ってしまう。

これも時代の流れなのだろうか。

 

 

情報は無料で手に入る

ネットが普及するにつれ、無料で得られる情報は徐々に増えてきた。

逆に言うと、タダで得られない情報のほうが少ないのではないかとさえ思ってしまう。

 

例えば、以前は求人情報誌と言えば、金を出して買うものと決まっていたが、

今では求人情報誌を買う人はいないだろう。

また、気に入った音楽(楽曲)があったら、以前はCDを購入するのが当たり前だったが、今では、You tube等を開けばたくさんの楽曲が公開されているので、誰でも無料で視聴することができる。

他にも、無料で公開されている書籍やマンガ等も実にたくさんある。

 

 

なぜ無料なのか?

なぜ、色々な情報やサービスが無料で手に入るのか?

それは、コンテンツの中に広告が存在するから、というのが1つの理由だろう。

無料でYou tubeを見ていると、頻繁にCMが流れる。

また、広告が無い場合は、無料で利用できるのはここまででグレードアップした機能を使いたい人や続きが見たい人は、有料サービス(または課金)に進むという方法だ

 

つまり、以前は有料だったサービスが今では無料になってきている。

 

電験参考書や過去問題集では、今のところ有料サービスが主流だが、

無料で利用できる優良な電験解説や過去問解説が増えてくれば、いずれは無料が主流になる可能性もある。

 

ただし無料の場合は広告が入るかもしれないが、それも気にしない人は気にしないだろう。

そうなると、無料の電験解説や過去問解説はネット上で公開されるわけだから、主にPCやタブレット等の電子機器を使っての閲覧になると思う。

 

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電験参考書が売れなくなる

ネット上で無料の電験解説や過去問解説がさらに増えて、参考書や問題集が売れなくなってきたら、オーム社電気書院など大手出版社はどのような対応を取るのだろうか?

 

スポンサーを募集して自社の参考書の毎ページ広告を入れる、

そして、参考書を無料で公開する。

ただし、広告が嫌な人は有料版を購入する。

また、「紙に印刷された書籍でないと嫌だ」という人は書籍を購入することになるのだろうか。

 

大手出版社も参考書が売れなくなれば、やはり無料公開の道を選ばざるを得ないだろうが、

そのときの収益構造はどうなっているのだろうか?

 

受験者には関係のない話になってしまったが、興味の湧くところだ。

 

ただしTACなど、参考書出版だけでなく、通信講座や教育を行っているところは強い。

例え参考書が売れなくなっても教育に力を入れていけば、それだけで生き残れる。

言い換えると、参考書(や問題集)の出版だけで利益を生み出しているところは辛いことになる。

そう考えると、大手出版社は、今以上に通信講座や講習会などに力を傾けていけば収益を生み続けることはできるかもしれない。 

 

電験の試験問題は年々難化してきているので、

電気が苦手な者が参考書を使って独学で合格することは難しくなってきている。

そうなると、やはり参考書よりも教育に力を入れたほうがいい、ということになるだろうか。

 

 

 

電験三種の過去問解説サイト

電験三種 過去問解説」で検索すれば、出てくるので不要かもしれないが、

過去問解説を無料で公開している主なサイトを紹介しておこう。

 

翔泳社
https://www.denken3.com/denken-exam/kakomon

 

電験三種、これでOK!
https://yaku-tik.com/denken/category/kako/

電験
https://denken-ou.com/

 

 

大手が過去問解説を公開する理由はわかるが、

(たぶん)個人で過去問解説サイトを運営している人もいる。

 

過去数年分の、問題文の入力から始まって問題解説まで行う・・・。

つまり、これらのサイトを作り上げるには相当な手間隙がかかっていると思う。

そこまで手間をかけて十分な収益(広告収入)を得られているのだろうか、と疑問に思うところだが、その人たちのおかげで、我々は無料で良質な情報を手に入れることができるわけだ。

 

 

 

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