電験は古くからある資格試験なので、電験の参考書も当然古くからある。
今、書店に出回っている多くは、古くからある参考書の類だ。
もちろん、たまに改訂は行っているものの、その多くは昔からの内容そのままのものが多い。
「10年以上前」と「最近」の試験内容
過去問を10年分解いてみると、試験の内容は「10年以上前」と「最近のもの」ではかなり違うことがわかる。
そして、さらに古く20年前のものでは、もっと違う内容になっている。
試験の問題の傾向としては、年々難しくなってきている。
もちろん、その年によって難易度の変化はあるが、概ね昔より最近の問題のほうが難しい。
つまり、試験の内容は10年前20年前と今とを比べると、かなり変化してきている。
話を参考書に戻すが、今、書店に出回っている多くは、10年、20年以上前に執筆された参考書がほとんどだ。
もちろん、古くからある参考書は改訂を繰り返して現在の試験に対応すべく努力はしているものの、根本的な部分は変わっていない。
つまり、昔からある参考書は、最近の試験内容に対応できていないものも多くある。
なぜ昔からある電験参考書が売れ続けているのか?
なぜ20年以上も前に刊行された参考書が今も販売されているのか・・・?
その理由は「売れ続けているから」である。
出版社としては、売り上げを優先させるので、売り上げがあがっている以上販売を続けるのは当然だ。
受験者のために最良の参考書を販売するという意識は、二の次になる。
では、なぜ昔の参考書が今も売れ続けているのか?
その理由は、色々と考えられるが、単純に「昔から売れ続けているロングセラー商品なので安心」という心理が働くから。
また、ネット上で無責任に参考書を紹介する人がいることもあげられる。
どんな理由があるにせよ、売れ続けている限り出版社がその販売をやめることはない。
内容が良くても悪くても・・・
合格したいならどんな電験参考書を選ぶべきか
私としては、昔からあるロングセラーの参考書よりも、比較的最近刊行された参考書をお勧めしている。
今回紹介した中で、比較的最近刊行された参考書と言えば、「みんなが欲しかった電験三種教科書&問題集」と「誰でもわかる電験参考書」の2つだ。
20年前の試験に合格したいのであれば、20年前に刊行された参考書をお勧めするが、来年の試験に合格したいのであれば、最近刊行された参考書をお勧めする。
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